(この記事は未完成です。2022年7月中旬に完成予定となります。)
1974年にフジテレビで放送された世界名作劇場のアニメ『アルプスの少女ハイジ』。
この記事では『アルプスの少女ハイジがどういった作品なのか』を中心に個人的な感想を書いていきます。視聴するか否か悩んでいる方は参考にしてください。
なお、当ブログ主は2022年5月18日から1話ずつ視聴しています。見終わるまでの7月中旬ごろにこの記事の完成を目指したいと思います。
目次
アルプスの少女ハイジのあらすじ(全52話)
『アルプスの少女ハイジ』の大まかなあらすじをご紹介いたします。
物語はハイジが5歳の時に始まり、8歳の時にクララのいるフランクフルトへ。そして最終話を迎える時はハイジは11歳になっています。なんと6年間の物語を描いているってことになります。世界名作でここまで話が長い作品は結構珍しいです。
◆1話:ハイジ、おじいさんの元にやってくる
主人公のハイジは5歳まで『母親の妹:デーテ』に育てられてきましたが、父方の祖父である『アルムおんじ』の元へと引き取られることになります。
◆2~16話:アルムの山での生活
アルムのおじいさんの元に預けられたハイジは、おじいさんと2人で仲良く生活。ヤギ飼いの少年ペーター(11歳)と仲良くなり、毎日、山の牧場へとついていきます。
1~15話までで大雑把に1年ほど経過となり『ハイジ6歳』となります。しかし、16話でいっきに2年の年月が流れハイジは『8歳』に。
◆17~19話:デーテおばさんに連れられフランクフルトへ
ハイジをあずけてドイツのフランクフルトに働きに出ていた『デーテおばさん』が再びアルムの山へやってきます。ハイジをフランクフルトに連れていくためです。
ハイジはデーテに『すぐに戻ってこれる』と騙されてしまい、フランクフルトまで連れていかれてしまいます。
◆20~34話:フランクフルトのゼーゼンマン家
ハイジはフランクフルトのお金持ち『ゼーゼマン家』で一人娘の『クララ』の遊び相手をやることに。ハイジとクララはとても仲良しになりますが、ハイジにとって都会での生活は息苦しいものがありました。
登場人物に関して
ハイジの血縁者
◆ハイジの両親
ハイジが1歳くらいの時に2人とも亡くなってしまっているようです。元々『デリフリ村』に住んでいたため、両親のお墓もデリフリ村にあるとのこと。アニメでは描かれていませんが。
◆おじいさん(アルムおんじ)
ハイジの父方の祖父。
アニメでは描かれていませんが、元々おじいさんは『デリフリ村』に住んでいたようです。『息子』と2人で。その息子が村娘と結婚し、生まれたのが『ハイジ』です。ですから、おじいさんはハイジの両親が亡くなるまでの1年間ほどハイジと一緒に生活していたってことだと思います。
◆デーテおばさん
ハイジの母親の妹。
『ハイジのお母さん(デーテの姉)』が亡くなって以降、デーテはハイジを預かって育ててきました。預かっていた期間は『ハイジ1歳~5歳』まで。
『ハイジの母親』と妹のデーテは『デリフリ村出身』ですね。ですから第1話でデーテが村にやってきた時、村の人たちはデーテに声をかけていました。お金を稼ぐために今まで村を出ていたのでしょう。
以上、ハイジの親戚は『おじいさん』と『デーテ』の2人だけということになります。直系の血縁者となりますと『おじいさん』だけになりますね。
ただ、『デーテの両親』が生きているなら母親の両親でもありますので血縁者ということになります。ただ、幼いハイジの面倒を見てないところを見ると、両親はすでに亡くなってしまっている可能性が高いように思えます。
アルプスの少女ハイジを『考察』
ハイジが住んでる『おんじの家』
おじいさんの家がどうなっているのか調べたところ、以下のリンク先に詳しく書かれていました。
https://www.homes.co.jp/cont/living/living_00354/
どこかで『おじいさんは大工』と書かれてあるのを読んだことがあります。おじいさんが山で生活するようになったのは息子夫婦が亡くなって以降ですから、『おんじの家』は築4年なのかもしれません。また、おじいさんが一人で建てたのかもしれません。いや、おじいさんが一人で建てたなら、建てるのに1年くらいはかかったかも。築3年くらいかな?
ハイジの部屋の『干し草』はどこから?
第2話にてハイジは屋根裏を自分の部屋とします。そこには大量の『干し草』が。
しかし・・・・・『屋根裏に干し草』っておかしくないでしょうか? いったいどうやって干し草をあそこまで運んでいるのか?
屋根裏に行くには『ハシゴ』しかありません。あそこから干し草を運んでいると? 仮にそうだとするなら『干し草を束ねる』のではないでしょうか。束ねずにバラバラの状態で屋根裏に運ぶってのはなんだか現実的な話ではありません。なんだか納得のいかない状況です。
アニメに描かれていないだけで、別の大きな出入り口があるのかな? 家の裏側に階段と大きな扉があり、そこから干し草をいれるとか? そのように考えた方がしっくりきます。
小鳥のピッチー
嵐の日、ハイジは巣から落ちた小鳥をみつけます。まだ飛ぶことができない子供であるためハイジが育てることに。『ピッチー』と名付けます。
家族のように一緒に過ごしますが、秋になって仲間と一緒に南に飛んで行ってしまいました。渡り鳥だったのでしょう。ピッチーの登場は4~8話。
13話、春になってピッチーと同じ種類の鳥がアルムの山に戻ってきました。ハイジは鳥たちを見て『みんなピッチーだった』と大喜び。さすがに小鳥が半年もハイジのことを覚えているはずはありませんので、そのように表現したのではないかなと思いました。
◆ペーターの『おばあさん』
ペーターは『お母さん』と『おばあさん』の3人暮らし。おばあさんは原因はわかりませんが『眼が見えない』ようです。また、ペーターが働いているところを見ると『お父さん』はすでに亡くなっているのでしょう。
おばあさんは、10話、11話、12話、16話、18話、34話、37話、48話に登場。(詳細は調査中)
おばあさんは目が見えないためペーターに『聖書』を読んでもらいたいようですが、ペーターは勉強が苦手であるため字が読めません。
聖書を持っているわけですから『おばあさん』は字が読めたのでしょう。しかし、目が見えなくなってしまったため聖書を読めません。
『お母さん』を頼らないところを見るとお母さんは字が読めないのでしょう。おそらく、お母さんは貧しい家から嫁いできた嫁さんだったのだと思います。だから字が読めないんでしょうね。
そして、おばあさんの息子である『お父さん』は字が読めたのでしょうけど、亡くなってしまっている、といったところだと思います。
デーテおばさんが登場する話数
デーテおばさんは、1話、2話、5話、17話、18話、19話、33話で登場します。
『1、2話』両親を亡くしたハイジを1~5歳まで面倒を見てきました。しかし、ドイツのフランクフルトに働きに出ることになったため、ハイジを父方の祖父である『アルムおんじ』に預けることにします。半ば強制的に預けて、デーテはフランクフルトに行ってしまいました。
『5話』手紙のみで登場。『将来ハイジをフランクフルトに連れていきたい』という内容の手紙でした。おじいさんはその手紙を燃やしてしまいます。
『17、18、19話』1話の時から3年後、ハイジをフランクフルトに連れていくため、都会かぶれになったデーテがアルムへとやってきます。そして、ハイジを騙すような形でフランクフルトに連れて行ってしまいます。
『12歳のお金持ちの女の子(クララ)の遊び相手』という名目で、ハイジはゼーゼマン家へと連れてこられてしまいました。本当は『12歳前後の女の子』を希望していましたが、ハイジはまだ8歳です。デーテはゼーゼマン家をも騙したんですね。そして、強引にハイジを押し付けて逃げるように帰ってしまいました。困った人です。
『33話』ハイジがホームシックで夢遊病になってしまいます。ハイジを山に帰すため、デーテに連絡しますが・・・・・デーテは忙しくて一週間は来れないという連絡が。そのため、デーテは登場していません。ですから、実質的には『19話』が最後の登場ということになります。
デーテおばさんには同情の余地がある
デーテおばさんは独身です。21歳の時に姉が亡くなりハイジを引き取り、25歳まで育ててオンジに預けフランクフルトに行ってしまいました。ハイジをフランクフルトに連れていくため戻ってきたのが28歳の時です。
デーテ
『なら言わせていただきます。この子がまだ赤ん坊で、私は自分のためにも、お母さんのためにもすることが山ほどあった時、この子をどうしたらいいか、それを誰も教えてくれた人はなかったわ。』(1話)
推測ですが、おそらくデーテは『父親、母親、姉、自分』の4人家族だったのだと思います。父親が語られていないところを見るとすでに亡くなっているのでしょう。姉も1歳のハイジを残して亡くなり、当時は母親も病気だったのかもしれません。
2話で語られていましたが、ハイジは賃金でどこかの老女に預けられていました。ということは、デーテは25歳時点で頼れる人がいなかったということです。たった一人でハイジの面倒を見ていたのでしょう。
年頃の21歳という時期に、姉を亡くして1歳のハイジを預かり、おそらく病気で亡くなる寸前だった母親の面倒もずっと見ていたのでしょう。かなり大変だったと思います。大事な時期に苦労して、婚期を逃してしまっていますよ。
25歳の時に『フランクフルト』に行く話が舞い込んできました。デーテにしてみれば『人生最後のチャンス』と思ったのではないでしょうか。アルムのおじいさんの元に強制的にハイジを置いていってしまいましたが、いままでずっと苦労してきたわけですから、彼女を責めることはできません。
フランクフルトに行ってすぐ、デーテは『ハイジをフランクフルトで勉強させてあげたい』という手紙をおじいさんの元に送ってきます。デーテも決してハイジを愛していないわけではありませんでした。
デーテ
『もしもそのお嬢さんに万が一のことがあってごらんなさい。あんなに弱いんですもの、何があるかわかりゃしないわ。おうちの人だって子供がいなけりゃ寂しいでしょうし、その代わりにハイジってことにでもなれば・・・・・その時はまるでおとぎ話のような幸せが・・・・・あぁ・・・・・。』(18話)
デーテはハイジの幸せを考えているというよりも、ハイジが富を得れば、自分にもそれがまわってくるという考えを持っているっぽいですね。いやぁ、悪い考えです。
しかし、今までの不幸と苦労を考えれば、これくらいは仕方のないことのように思えます。決して良いキャラだとは言えませんが、悪いキャラだとも言い難いように思えます。
33話、30歳目前の頃にゼーゼマン家から『ハイジが夢遊病になったため山に帰してあげなければいけない』という連絡が来ました。デーテはハイジに期待していただけに、かなりショックだったと思いますよ。頑張れ、デーテ!
ハイジの歴史年表
◆ハイジ0歳~1歳
ハイジは『デルフリ村』で生まれました。当時は『おじいさん、お父さん、お母さん、ハイジ』の4人暮らしだったものと思われます。しかし、1歳くらいの時に両親が亡くなりました。
◆ハイジ1歳~5歳
ハイジを引き取ったのは、母親の妹である『デーテ』。21歳~25歳までハイジを育ててきました。独身です。自分は働きに出なければいけないため、その間はお金を払って人に預けていたようですね。
第2話によると、ハイジを預かっていたのは『耳が遠いおばあさん』で、怪我をされては給金が減って困るので、ずっと家の中で遊ばせていたようです。
◆ハイジ5歳~8歳
アルムの『おじいさん』の元に預けられます。ハイジにとっては自然に囲まれ、ペーターやヤギたちと一緒に元気いっぱいの生活を送ります。
◆ハイジ8歳~9歳
デーテおばさんに騙されてしまい、ハイジは『ドイツのフランクフルト』に連れていかれてしまいます。そこのお金持ちである『ゼーゼマン家』に預けられ、体が弱くて足の不自由な『クララ』の友達相手をやらされることに。
クララとは仲の良いお友達になりますが、アルムの自然の中を飛び回っていたハイジにとって都会の世界は苦痛でしかありません。結果、『夢遊病』という心の病を発症。アルムの山に帰されることに。
◆ハイジ9歳~10歳
戻ってきたハイジは、以前のように自然の中で元気いっぱいに遊びます。
しかし、村の人たちは『ハイジを学校に行かせなければ』と考えています。結局、おじいさんが妥協し、冬の間は山を下りてハイジを学校に行かせることになりました。
◆ハイジ10歳~11歳
フランクフルトから『クララ』がやってきます。自然の中での生活で、体の弱かったクララはどんどん元気になり、とうとう立ち上がることができるまでになります。
そして、秋になり、クララはフランクフルトに戻っていきました。冬が終わり、暖かい春が訪れればクララがまた山にやってくる・・・・・というお話です。
作中に流れる『歌』
作品の中で『キャラクターソング』のような歌が時々流れていますので、それをまとめていこうと思います。
◆『ヤギの大将ペーター♪』
第5話の8分45秒当たりで流れます。おそらくペーターのキャラクターソングだと思われます。